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外壁塗装の専門誌 2026.05.11

ホルムズ海峡情勢と塗料業界への影響、代替ルート・サプライチェーン再編で迷わないために知っておきたい比較ポイントを解説


ホルムズ海峡周辺の地政学的な緊張の高まりは、塗料業界のコスト構造や供給体制に無視できない影響を与えています。
石油供給の不安定化は原油価格の変動を招き、塗料の主原料である石油化学製品のコストに直結するため、塗料メーカーは価格転嫁やコスト削減策を迫られるでしょう。
さらに、輸送ルートの混乱は、製品供給の遅延や物流コストの増加につながる恐れがあります。
これらの課題に対応するため、塗料業界はサプライチェーンの再編と、より強靭な供給体制の構築が求められています。

 

ホルムズ海峡情勢は塗料業界のコスト構造をどう変えるか

 

ホルムズ海峡周辺の地政学的な緊張の高まりは、塗料業界のコスト構造に無視できない影響を与えています。
特に、原油価格の変動は塗料の主原料である石油化学製品のコストに直結するため、塗料メーカーおよびその先の塗装・リフォーム会社にとって、経営上の重要なリスク要因となっています。
これらのリスクを理解し、適切な対策を講じることが、事業継続と収益性維持のために不可欠です。

原油価格は、国際情勢、産油国の動向、世界経済の景気循環など、多くの要因によって変動します。
ホルムズ海峡周辺の緊張は、この原油供給の安定性に対する懸念を直接的に高めるため、投機的な動きも加わり、価格が急騰するリスクを孕んでいます。
塗料メーカーは、このような予見困難な価格変動に直面する度、製造コストの試算や、最終製品の価格設定において、より慎重な判断を求められるようになります。
塗装・リフォーム会社にとっても、塗料の仕入れ価格が予測不能に変動することは、工事見積もりや収益計画の精度を低下させる要因となり、経営の安定性を損なう可能性があります。

 

原油価格高騰が塗料原料コストに与える直接的影響

 

原油価格の高騰は、塗料の製造に不可欠な石油化学製品の仕入れ価格を直接的に押し上げます。
塗料の主要成分である合成樹脂や溶剤の多くは原油を精製して作られるため、原油価格の上昇はこれらの原料コストの上昇に直結します。
例えば、アクリル樹脂やエポキシ樹脂といった汎用的な樹脂の価格も、原油価格の動向に連動して変動する傾向があるため、塗料メーカーは仕入れコストの増加に直面します。
このコスト増は、塗料製品の最終的な販売価格に転嫁される可能性が高まります。

具体例として、原油価格が1バレルあたり10ドル上昇した場合、塗料の主要原料であるスチレンモノマーやキシレンといった芳香族炭化水素、あるいはエチレンやプロピレンといったオレフィン類の価格も数パーセントから十数パーセント上昇することがあります。
これらの原料は、塗料の性能を決定づけるバインダー(樹脂)の重合モノマーや、塗布作業を容易にする溶剤の基材となるため、その価格上昇は塗料全体の製造コストに大きく影響します。
塗料メーカーは、こうした原料調達コストの上昇分を、製品価格にどの程度反映させるか、あるいは製造プロセスでの吸収に努めるか、といった難しい経営判断を迫られます。
特に、塗料の性能を維持しつつコスト上昇を吸収するためには、より効率的な製造技術の導入や、代替原料の検討といった、高度な技術的・経営的アプローチが求められます。

 

石油化学製品価格の変動と塗料メーカーの対応

 

石油化学製品の価格変動は、塗料メーカーの製造コストに大きな影響を与え、結果として塗料製品の販売価格にも転嫁される可能性があります。
塗料メーカーは、こうしたコスト上昇圧力に対し、製造プロセスの効率化によるコスト削減や、代替原料の検討、あるいは価格改定といった対応を迫られます。
これらの対応は、最終製品である塗料の品質や性能に影響を与える可能性も考慮する必要があり、塗装・リフォーム会社はメーカーの動向を注視しなければなりません。
特に、品質維持とコスト上昇のバランスを取ることが、メーカーにとっての大きな課題となります。

判断基準として、塗料メーカーが価格改定を行う際の判断基準は、主に以下の点が挙げられます。

 

原料コストの変動幅と持続性: 一時的な価格変動ではなく、中長期的にコスト上昇が見込まれる場合に、価格改定を検討する傾向があります。

 
例えば、数ヶ月以上にわたって原料価格が上昇し、かつその傾向が続くと予測される場合、メーカーは価格改定の必要性を強く感じます。

原料コストの変動幅と持続性: 一時的な価格変動ではなく、中長期的にコスト上昇が見込まれる場合に、価格改定を検討する傾向があります。
例えば、数ヶ月以上にわたって原料価格が上昇し、かつその傾向が続くと予測される場合、メーカーは価格改定の必要性を強く感じます。

 

競合他社の動向: 同業他社が同様の価格改定を行っているかどうかも、重要な判断材料となります。

 
市場全体で価格が上昇する局面であれば、自社だけが価格を据え置くことは、利益率の低下を招くリスクを高めます。
逆に、競合他社が価格を据え置いている場合、自社のみが価格を上げると、市場シェアを失う可能性も考慮しなければなりません。

 

製品の付加価値: 品質向上や機能追加など、製品の付加価値を高めることで、価格上昇分を顧客に納得してもらいやすくする戦略も取られます。

 
例えば、防汚性能や耐候性を向上させた高機能塗料であれば、多少価格が上昇しても、長期的なメンテナンスコストの削減や建物の美観維持といったメリットを顧客に訴求しやすくなります。

塗装・リフォーム会社は、メーカーがどのような対応を取るかによって、仕入れ価格や製品の選択肢が変化することを理解しておく必要があります。
例えば、コスト削減のために低グレードの原料に切り替えるメーカーがあれば、品質を維持するために価格を上げるメーカーもあります。
また、メーカーによっては、特定の製品ラインナップを縮小し、より収益性の高い製品に注力する方針を採ることも考えられます。
こうしたメーカーの戦略変更は、塗装・リフォーム会社が顧客に提案できる塗料の種類や、施工単価にも影響を与えるため、常に最新の情報を収集することが重要です。

 

仕入れ価格上昇が塗装・リフォーム会社の利益率に与える影響

 

塗料メーカーが価格改定を行った場合、その影響は塗料を仕入れて施工を行う塗装・リフォーム会社にも及びます。
仕入れ価格の上昇は、そのままでは利益率の低下に直結するため、塗装・リフォーム会社は、請負工事における見積もり価格の見直しや、よりコストパフォーマンスの高い塗料の選定、あるいは仕入れルートの再検討といった経営判断を迫られることになります。
価格転嫁が難しい場合、収益性の悪化は避けられず、経営に大きな影響が出ます。
塗装・リフォーム会社は、顧客との価格交渉や、コスト上昇分を吸収するための効率化努力がこれまで以上に求められます。

経営視点では、仕入れ価格の上昇が利益率に与える影響は、以下の計算式で把握できます。
利益率 = (売上高 – 売上原価) / 売上高
売上原価には塗料の仕入れ費用が含まれるため、仕入れ価格が上昇すると、売上高を一定に保ったままでは利益率が低下します。
例えば、売上高1000万円、売上原価500万円(塗料代500万円)の場合、利益率は50%です。
しかし、塗料代が600万円に上昇した場合、売上高を1000万円のまま据え置くと、売上原価は600万円となり、利益は400万円、利益率は40%に低下します。
この低下分を補うためには、売上高を増加させるか、他のコストを削減する必要があります。

 

見積もり時の価格変動リスクの考慮: 工事請負契約において、塗料価格の変動リスクを考慮した条項を盛り込むことが考えられます。

 

見積もり時の価格変動リスクの考慮: 工事請負契約において、塗料価格の変動リスクを考慮した条項を盛り込むことが考えられます。
例えば、「塗料価格が〇〇%以上変動した場合、別途協議の上、契約金額を改定する」といった特約を設けることで、予期せぬコスト増へ対する対策も必要となります。
ただし、この特約を顧客に受け入れてもらうためには、価格変動のリスクとその影響について、丁寧に説明し、理解を得ることが重要です。

 

複数メーカーからの見積もり取得: 常に複数のメーカーから見積もりを取り、最もコストパフォーマンスの高い塗料を選択する努力を継続します。

 
塗料販売店は、こうした情報提供のハブとなり、最新の製品情報や価格動向を塗装・リフォーム会社に提供することで、最適な塗料選定を支援できます。
単に価格だけでなく、製品の性能、耐久性、施工性、メーカーのサポート体制なども総合的に比較検討することが重要です。
次に、判断に関わる点を順番に確認していきましょう。

 

代替塗料の検討: 従来使用していた塗料と同等以上の性能を持ち、かつ安価な代替塗料がないか、常に市場動向を調査します。

 
例えば、特定の機能(例:低VOC、抗菌・抗ウイルス)が求められる場合でも、複数のメーカーが類似の機能を持つ製品を提供していることがあります。
これらの製品を比較検討し、コストパフォーマンスに優れたものを選択することで、仕入れコストを抑えることが可能です。
また、環境規制の強化や新しい技術の登場により、性能が向上しつつ価格が安定または低下する塗料も出てくるため、常に最新の情報を把握しておくことが肝要です。

さらに押さえておきたいポイントを整理します。

 

仕入れルートの見直し: 塗料販売店との連携を強化し、より有利な条件での仕入れが可能か交渉します。

 
塗料販売店は、複数のメーカーの製品を取り扱っているため、塗装・リフォーム会社のニーズに合致した多様な選択肢を提供できます。
また、販売店によっては、大量購入割引や、特定のキャンペーンなどを実施している場合もあり、これらを活用することで仕入れコストを削減できる可能性があります。
定期的な情報交換を通じて、塗料販売店との信頼関係を構築し、長期的なパートナーシップを築くことが、安定した仕入れとコスト管理につながります。

これらの対策を講じることで、仕入れ価格上昇の影響を最小限に抑え、利益率の維持・向上を目指すことが重要です。

 

ホルムズ海峡情勢と塗料業界への影響:代替ルート・サプライチェーン再編の必要性

 

ホルムズ海峡周辺の地政学的な緊張は、原油供給の不安定化を通じて塗料業界に多岐にわたる影響を及ぼします。
原油価格の変動は、塗料の主原料である石油化学製品のコストに直接的に影響するため、塗料メーカーは価格転嫁やコスト削減策を余儀なくされます。
さらに、この地域を経由する輸送ルートの混乱は、塗料製品の供給遅延や、それに伴う物流コストの増加という形で、塗装・リフォーム会社にも影響が及びます。
これらのリスクに対応するため、塗料業界全体で、サプライチェーンの再編と、より強靭で安定した供給体制の構築が喫緊の課題となっています。

 

輸送ルートの混乱と製品供給への影響

 

ホルムズ海峡は、世界の海上輸送において極めて重要なチョークポイント(海上交通の要衝)であり、この海峡周辺の緊張は、タンカーをはじめとする船舶の航行に直接的なリスクをもたらします。
これにより、原油だけでなく、塗料の製造に必要な化学原料や、完成した塗料製品の輸送にも遅延が生じる可能性があります。
例えば、中東からアジアやヨーロッパへの原油輸送が滞ると、石油化学プラントの稼働に影響が出て、樹脂や溶剤の供給が不安定になる恐れがあります。

塗装・リフォーム会社にとっては、塗料の納品遅延は、施工スケジュールの遅延に直結し、顧客からの信頼失墜や、追加のコスト発生につながる可能性があります。
特に、工期が厳格に定められているリフォーム工事や、複数の工程が連動する大規模な塗装プロジェクトにおいては、塗料の供給遅延は致命的な影響を与えかねません。
また、輸送コストの上昇は、塗料の仕入れ価格に転嫁され、塗装・リフォーム会社の利益を圧迫する要因となります。

判断基準として、輸送ルートの混乱による影響度を評価する際には、以下の点が重要になります。

代替輸送ルートの有無とコスト: 現在利用している輸送ルートが遮断された場合、代替ルートは存在するのか、そしてその代替ルートを利用した場合のコスト(時間・費用)はどの程度増加するのかを確認します。

 

サプライヤーの地理的分散度: 原料や製品の供給元が、特定の地域や輸送ルートに集中している場合、そのリスクは高まります。

 
サプライヤーが地理的に分散していれば、一部のルートが遮断されても、他のルートからの供給を確保できる可能性が高まります。

サプライヤーの地理的分散度: 原料や製品の供給元が、特定の地域や輸送ルートに集中している場合、そのリスクは高まります。

 

在庫管理能力: 塗装・リフォーム会社が、ある程度の在庫を確保できる能力を持っているかどうかも、供給遅延の影響を軽減する上で重要です。

 
しかし、過剰な在庫は保管コストの増加や、塗料の品質劣化のリスクも伴うため、適切な在庫レベルの維持が求められます。

 

サプライチェーン再編の必要性と具体策

 

ホルムズ海峡情勢のような地政学リスクは、従来のサプライチェーンの脆弱性を浮き彫りにしました。
塗料業界においては、この危機を乗り越え、将来的なリスクに備えるために、サプライチェーンの再編と多角化が不可欠です。

具体策としては、以下の点が挙げられます。

 

代替発注ルートの確保: 既存の主要塗料販売店の仕入れルートのみに依存せず、複数の仕入れルートを確保することが重要です。

 
例えば、弊社のような全国対応が可能な大手の塗料販売店の活用と小規模な地域の塗料販売店の活用の複数の仕入れ先確保も検討されます。
塗料販売店としては、こうした代替輸送手段に関する最新情報を提供し、塗装・リフォーム会社の多様なニーズに対応できる体制を構築することが求められます。

 

仕入れ先塗料販売店の地理的分散化: 特定の市や地域に依存するのではなく、複数の県や地域にサプライヤーを分散させることで、地政学リスクや自然災害による供給途絶のリスクを低減できます。

 
例えば、今回の直面している我が国の国単位の問題と同じで石油やナフサの調達先を、中東だけでなく、アジア、欧米など、地理的に離れた地域にも確保することが考えられます。
これらと同じように川下である塗装店の方も、塗料メーカーや販売店の分散仕入れルートの確保も進める必要も考えられます。

 

塗料メーカーの動向も注視します。今回の件を長期的に捉えると今後、非石油系原料への転換加速による 原油価格の変動リスクを低減するために、バイオマス由来原料やリサイクル原料といった、非石油系原料への転換を加速させることが長期的な戦略として重要です。

 
環境負荷低減の観点からも、この動きは加速するでしょう。
塗料メーカーは、こうした新しい原料を用いた製品開発に積極的に取り組み、塗装・リフォーム会社は、環境性能の高い塗料の提案を顧客に行うことで、差別化を図ることが可能になります。

 

在庫管理体制の強化と情報共有: サプライヤーとの緊密な連携を通じて、需要予測の精度を高め、適切な在庫レベルを維持することが重要です。

 
また、塗料販売店は、メーカーと塗装・リフォーム会社の間で、在庫情報や納期情報をリアルタイムで共有できるシステムを構築することで、サプライチェーン全体の効率化に貢献できます。

 

塗料販売店の役割と新たな価値提供

 

このようなサプライチェーン再編の動きの中で、塗料販売店は、単なる製品供給者としての役割を超え、より高度な情報提供者およびソリューションプロバイダーとしての価値提供が求められています。

塗料販売店は、ホルムズ海峡情勢のような地政学リスクに関する最新情報を迅速に収集・分析し、塗装・リフォーム会社に対して、潜在的な影響や取るべき対策について、タイムリーな情報提供を行うことに努めなければいけません。
例えば、原油価格の動向、主要な化学原料の需給バランス、代替輸送ルートの最新情報などを、塗装・リフォーム会社の経営判断に役立つ形で提供することが重要です。

また、我々のような塗料販売店は、複数の塗料メーカーの製品を取り扱っている強みを活かし、塗装・リフォーム会社のニーズや予算に応じて、最適な塗料を提案することが重要です。
コスト上昇の影響を受けた場合でも、代替となる高機能・高コスパな塗料の選定を支援したり、メーカーとの価格交渉の仲介役となったりすることも重要です。

さらに、持続可能な社会の実現に向けた動きが加速する中で、バイオマス由来塗料や、環境規制に対応した低VOC塗料など、環境性能の高い製品に関する情報提供も強化していく必要があります。
塗装・リフォーム会社が、顧客に対して環境配慮型の提案を行えるよう、塗料販売店は、製品の環境性能に関する専門知識を提供し、その普及をサポートしていくことが期待されます。

このように、塗料販売店は、情報提供、製品提案、サプライチェーンの安定化支援といった多角的なサービスを通じて、塗装・リフォーム会社の経営課題解決に貢献し、業界全体のレジリエンス向上に不可欠な存在とならなければ我々塗料販売店の存在意義も希薄となりうる情勢と今後なっていくと考えます。

 

まとめ

 

ホルムズ海峡情勢の緊迫化は、原油価格の高騰を通じて塗料原料コストを上昇させ、塗料メーカーの価格戦略や塗装・リフォーム会社の利益率に直接的な影響を与えます。
また、輸送ルートの混乱は、塗料製品の納期遅延リスクを高め、施工計画に影響を及ぼす可能性があります。
これらのリスクに対応するため、塗料業界全体で、原油依存からの脱却、非石油系原料への転換、サプライヤー分散化といったサプライチェーンの再編が急務となっています。
塗料販売店は、代替輸送ルートの情報提供や、複数メーカーからの最適な製品提案を通じて、この再編プロセスを支援し、塗装・リフォーム会社の安定調達に貢献できるようできることから精一杯努めていく必要がより急務になると考えています。

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