塗装工事は、建物の美観を保つだけでなく、建物の寿命を延ばす上で非常に重要な役割を果たします。
建物の外壁や内装、さらには特殊な用途に合わせた塗装など、その種類は多岐に渡ります。
しかし、塗装業種全体像を把握することは、建設業界関係者にとって容易ではありません。
今回は、塗装工事業の定義から種類、そして建設業許可の取得要件まで、塗装業種に関する主要な情報を簡潔に解説します。
塗装業種の概要と種類
塗装工事業の定義と業務範囲
塗装工事業とは、工作物に塗料や塗材などを吹き付けたり、塗り付けたり、貼り付けたりする工事全般を指します。
具体的には、建物の外壁や内装の塗装、橋梁やプラントなどの鋼構造物の塗装、道路の標示など、多様な対象物への塗装工事が含まれます。
業務範囲は、塗装工事の計画、施工、検査、維持管理など、幅広い工程に及びます。
塗装業種に含まれる主な工事の種類
塗装業種には、いくつかの主要な工事の種類があります。
1:塗装工事
これは最も一般的な塗装工事で、建物の外壁や内装、橋梁、プラントなど、様々な建造物や構造物を対象とします。
目的は美観の向上、腐食防止、防水、断熱など多岐に渡り、使用する塗料も目的や素材に合わせて選択されます。
定期的なメンテナンスとしての塗り替えも重要な業務です。
2:溶射工事
金属製の基材に、他の金属やセラミックなどの材料を高温で吹き付けることで、耐食性、耐摩耗性、耐熱性などを向上させる表面処理技術です。
主に、腐食しやすい鉄鋼構造物や、高温・高圧環境下で使用される機器などに用いられます。
3:ライニング工事
給排水管などの内部に、特殊な塗料を吹き付けたり塗布したりすることで、腐食や漏水を防止する工事です。
配管の交換に比べて費用や工期を抑えられるため、ビルやマンションなどの老朽化した建物の改修に有効です。
4:布張り仕上工事
建物の壁面に布地を貼り付け、着色することで、独特の意匠性を生み出す工事です。
使用する布地の種類や貼り方によって、様々な表現が可能です。
5:鋼構造物塗装工事
橋梁、プラント、タンクなどの大型鋼構造物を対象とした塗装工事です。
これらの構造物は、風雨や紫外線などによる腐食を受けやすいことから、定期的な塗装による保護が不可欠です。
防錆塗料を用いた多層塗装が一般的です。
6:路面標示工事
道路や駐車場などに、白線や横断歩道などの標示を施す工事です。
安全な交通環境を確保するために重要な役割を果たします。
その他関連業種との違い
塗装工事業は、他の建設業種と密接に関連しながらも、その専門性を有しています。
例えば、左官工事や防水工事とは、施工対象や使用する材料が異なる点で区別されます。
また、板金工事とは、金属板の加工と塗装の組み合わせによって、建物の外装や屋根を構成する点で関連性がありますが、塗装工事業は塗装そのものに特化した業種です。
塗装業種における主要な業務内容
1:外壁塗装
外壁塗装は、建物の外壁を保護し、美観を維持する重要な業務です。
使用する塗料の種類、塗装方法、下地処理など、様々な要素が仕上がりに影響を与えます。
建物の構造や材質、地域環境などを考慮した適切な塗装計画が求められます。
2:内装塗装
内装塗装は、室内の壁や天井、ドアなどを塗装する業務です。
居住空間の快適性や美観向上に大きく貢献します。
使用する塗料は、安全性や耐久性、意匠性などを考慮して選択されます。
3:特殊塗装
特殊塗装は、防錆塗装、防腐塗装、耐熱塗装、断熱塗装など、特殊な機能を持つ塗料を用いた塗装工事です。
対象物や使用環境に合わせて、最適な塗料と塗装方法を選択する高度な技術が求められます。
塗装業種と建設業許可
1:建設業許可の概要と必要性
建設業許可は、建設業法に基づき、一定規模以上の建設工事を請け負う際に必要となる許可です。
塗装工事業も、軽微な工事でない限り、建設業許可を取得する必要があります。
許可を取得することで、適正な施工体制を確保し、顧客からの信頼を得ることができます。
2:塗装工事業における許可取得要件
塗装工事業の建設業許可を取得するには、いくつかの要件を満たす必要があります。
具体的には、経営事項審査、技術者の確保、財産要件などが挙げられます。
これらの要件は、建設業法施行規則に詳細に規定されています。
3:許可申請に関する情報はどこで得られるか?
建設業許可の申請に関する情報は、国土交通省のホームページや各都道府県の建設業協会などで入手できます。
申請手続きや必要書類など、詳細な情報を事前に確認することが重要です。
まとめ
今回は、塗装業種に関する概要、主要な工事の種類、業務内容、そして建設業許可の取得要件について解説しました。
塗装業種は、建物の維持管理に不可欠な役割を担っており、高度な技術と知識が求められる専門性の高い業種です。
塗装業種の多様な業務内容と、建設業許可取得のための要件を理解することで、より効率的な事業運営が可能になります。
建設業許可の取得は、事業の信頼性を高める上で重要なステップであり、その申請手続きには細心の注意が必要です。
本記事が、塗装業種に関わる皆様にとって、少しでも役立つ情報となれば幸いです。
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創業60余年塗料専門商社コジマヤグループ
コジマヤ興業(株)リフォーム支援事業部
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