外壁塗装でみなさんが最もよく使われる商品といえば、
・日本ペイント:パーフェクトトップ
(https://www.nipponpaint.co.jp/products/building/175/)
・エスケー化研:プレミアムシリコン
(https://www.sk-kaken.co.jp/product/overcoat-materials/premium-silicone/)
・関西ペイント:アレスダイナミックトップ
(https://www.kansai.co.jp/alesdynamic/top/)
上記は全てシリコンのワンランク上という謳い文句の基、「ラジカル制御型塗料」となっております。
塗料メーカーは好みもありますが、上記塗料のどの商品も、今まで一度も使ったことがないという
リフォーム店の方はいらっしゃらないと思います。
しかしそのうえで、
今あらためて「ラジカル制御って結局なんだったっけ?」
というところを今回はおさらいの意味も込めまして今一度
当社のメイン事業である塗料販売店という塗料販売専門の目線から解説させて頂きます。
是非、初心に戻った気持ちで読んで頂ければ幸いです。
塗料の原材料は?
塗料の原材料は、とってもシンプルです。
・顔料
・樹脂
・溶剤
・添加剤
たったこれだけです。これらを混ぜ合わせるだけで塗料は完成してしまいます。
顔料の役割は?
塗料の原材料である顔料は塗料において「色」を演出する役割があります。
また顔料のなかにも、それぞれの色に合わせた顔料があります。
白:酸化チタン
黒:カーボンブラック
赤:パーマネントレッド
黄:黄土
青:シアニンブルー
緑:シアニングリーン など
色に合わせて顔料の種類が変わります。
これらの様々な色の顔料を色によって配分量を変えることで
日塗工などの様々な色を調色し、つくりだすわけです。
酸化チタンとは?
上記で顔料には色によってつかわれる顔料の種類が変わるとお伝えしましたが、
色のなかでも「白色」を演出している顔料が「酸化チタン」という顔料になります。
白色顔料はほぼ全ての色に使われます。
また特に各メーカー標準色
(例:NP色(ニッペ) SR色(エスケー) KP色(関ペ)など)は
基本的に淡彩色が基本となりますが、薄い淡い色にするためには
やはり白色顔料(酸化チタン)の配合量が多いということになります。
ラジカルとは?
では、徐々に本題に入っていきますが、「ラジカル制御」の「ラジカル」とは
なんなのでしょうか?
ラジカルとは、上述の白色顔料(酸化チタン)という顔料は、太陽光の紫外線を
浴びる事で発生し有機物を分解する、つまり有機物である「樹脂」を破壊する
劣化因子のことを指します。
これは塗膜が顔料によって自殺行為のように破壊されているということです。
つまり、白色顔料(酸化チタン)が紫外線をあびることによって、
ラジカル(劣化因子)を自ら発生させ、塗膜である樹脂を
内側から破壊してしまうのです。
ラジカル制御顔料とは?
そこで、ラジカル制御顔料の登場です!
ラジカル制御顔料とは文字通り「ラジカルの発生を制御する白色顔料(酸化チタン)」
ということです。白色顔料(酸化チタン)が通常の一般的な汎用塗料で使われる
白色顔料(酸化チタン)と異なり、紫外線を浴びてもラジカル(劣化因子)が
発生しにくいよう顔料に特殊なコーティングを施すことでラジカルを制御する
白色顔料(酸化チタン)で塗料が作られている。ということになります。
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創業60余年塗料専門商社コジマヤグループ
コジマヤ興業(株)リフォーム支援事業部
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