コジマヤ興業 外壁塗装リフォーム支援事業部のセミナー情報・お知らせ・外壁塗装の専門誌

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外壁塗装の専門誌 2026.04.29

塗料仕入れ先の選定で利益率を最大化するには

塗装会社・リフォーム会社の持続的な成長には、塗料の選定から現場での施工、そして市場の動向を捉えた提案戦略まで、多角的なアプローチが不可欠です。
本記事では、経営課題に対し、経営視点と現場の具体性を踏まえ、塗料の仕入れ戦略、施工管理、そして市場動向の把握といった実践的なノウハウを解説します。

 

塗料の選定で利益率を最大化するには

 

塗装会社・リフォーム会社の経営層が塗料選定において利益率を最大化するには、仕入れコストの最適化、高付加価値塗料の戦略的導入、そして顧客ニーズに合致した提案力の強化が不可欠です。
これらの要素は、単独で機能するのではなく、相互に連携し合うことで、より大きな経営効果を生み出します。

経営視点においては、塗料の仕入れコストは直接的に粗利率に影響を与えるため、その最適化は喫緊の課題と言えます。
単に安価な塗料を選択するのではなく、製品の性能と価格のバランスを見極め、長期的な視点でコストパフォーマンスの高い塗料を見つけることが重要です。
この「コストパフォーマンス」の判断基準としては、単なる価格の安さだけでなく、塗料の耐久性、塗り重ね回数、乾燥時間、そして必要とされる下地処理の程度などを総合的に評価する必要があります。
例えば、初期費用は安くても、耐久性が低いために数年で再塗装が必要になる塗料と、初期費用は高くても20年以上の耐久性を持つ塗料では、ライフサイクルコストにおいて後者の方が有利になるケースが多く存在します。

また、高付加価値塗料の導入は、顧客への提案単価を引き上げ、結果として利益率向上に貢献します。
しかし、その導入にあたっては、単価の高さに見合うだけのメリットを顧客に明確に伝え、納得を得るための提案力が求められます。
ここでいう「高付加価値」とは、単に機能が多いということではなく、顧客が抱える具体的な課題を解決できる、あるいは将来的なメリット(メンテナンスコストの削減、資産価値の向上など)を提供できる塗料を指します。
例えば、遮熱塗料は、初期投資は増えますが、建物の冷房負荷を軽減し、ランニングコスト削減に繋がるという具体的なメリットを提示することで、顧客の理解を得やすくなります。

現場の視点からは、選定された塗料が現場の作業性や仕上がりにどのような影響を与えるかを考慮する必要があります。
例えば、乾燥時間が短い塗料は工期短縮に繋がり、人件費の削減に貢献する可能性があります。
これは、塗装工程における「待ち時間」を減らし、作業効率を向上させるという点で、直接的なコスト削減に寄与します。
また、塗布面積あたりの必要量が少ない塗料は、材料費の削減だけでなく、運搬の手間や廃棄物の削減にも繋がるでしょう。
これは、材料のロスコスト、労務費、産業廃棄物処理費といった複数のコスト削減に貢献する可能性があります。
これらの現場の具体的な状況を経営層が理解し、塗料選定の判断材料とすることで、より現実的かつ効果的な利益向上策を打ち出すことが可能になります。
例えば、高所作業が多い現場であれば、低粘度で飛散しにくい塗料を選ぶことで、安全性の向上と材料の無駄削減を両立させることができます。

判断基準としては、塗料の性能データだけでなく、実際の施工事例や、現場作業員からのフィードバックを収集し、それを塗料選定のプロセスに組み込むことが重要です。
これにより、カタログスペックだけでは見えてこない、実際の施工性や仕上がりに関する情報を得ることができ、より的確な塗料選定が可能になります。

比較観点としては、塗料の「標準膜厚」と「缶単価」の組み合わせによる材料コストの比較が挙げられます。
例えば、標準膜厚が厚い塗料は、缶単価が低くても結果的に高くつく場合があります。
一見、塗料単価が低いように見えても、トータルの使用量が多ければ、結果的に材料費が圧迫する可能性があります。
また、塗料の「乾燥時間」と「可使時間」のバランスも重要です。
可使時間が短すぎると、一度に大量に塗料を練ることができず、作業効率が低下します。
逆に、乾燥時間が極端に短いと、塗り重ね時の乾燥待ち時間が短縮され、工期短縮に繋がる可能性があります。
これらの要素を、現場の作業フローや天候条件と照らし合わせて検討することが、最適な塗料選定に繋がります。

 

仕入れルートの最適化でコスト削減を実現する

 

塗料の仕入れルートを最適化することは、コスト削減に直結し、利益率向上に大きく貢献します。
複数の塗料販売店や直販メーカーから見積もりを取得し、価格だけでなく、納期、支払い条件、サポート体制なども含めて総合的に比較検討することが重要です。

判断基準としては、単純な価格比較だけでなく、各販売店の在庫状況、配送エリア、緊急時の対応力なども評価項目に加えるべきです。
例えば、ある販売店は価格が安いものの、納期に時間がかかる場合、単に右から左に流すのみなど、現場の進捗や施工店の提案力低下に生じるリスクを考慮する必要があります。
これは、遅延による追加の人件費や、顧客からの信頼失墜といった間接的なコストにも繋がります。
逆に、多少価格が高くても、迅速な納期対応やきめ細やかなサポートを提供してくれる販売店との取引は、施工の円滑化やトラブル回避に繋がり、結果的にトータルコストの削減に貢献する可能性があります。
例えば、顧客からの質疑や使用塗料の提案に対応してくれる販売店は、顧客提案力の向上の役割を果たします。

具体例としては、地域密着型の小規模な塗装店であれば、近隣の塗料販売店との連携を深め、少量でも迅速な納品をしてもらえる関係を築くことが有効かもしれません。
このような関係性は、小ロットでの注文にも柔軟に対応してくれるため、過剰な在庫を抱えるリスクを低減できます。
一方、大規模なリフォーム会社であれば、複数の大手塗料メーカーや販売代理店と直接交渉し、年間契約や大量購入によるボリュームディスカウントを引き出すことが、コスト削減の鍵となります。
この場合、年間購入量や取引額に応じた段階的な割引率を設定してもらうなど、具体的な交渉目標を設定することが重要です。

大量仕入れによるボリュームディスカウントや、特定の塗料に特化した販売店との長期的な取引関係構築は、コスト削減の有効な手段となります。
長期的な取引関係を構築する際には、単に価格交渉だけでなく、販売店が提供する技術サポートや情報提供といった付加価値も考慮に入れるべきです。
例えば、新製品の情報や施工に関する最新のノウハウを共有してくれる販売店は、貴社の技術力向上や提案力強化にも貢献しうるパートナーとなり得ます。
具体的には、メーカー主催のセミナー情報を提供してもらったり、新しい工法に関する技術講習会を共同で開催したりするなどが考えられます。

比較観点としては、塗料販売店と塗料メーカー直販のどちらが有利かという点も挙げられます。
塗料販売店は、複数のメーカーの製品を取り扱っており、それぞれの特性や用途に応じた最適な塗料を提案してくれる専門性を持っています。
また、少量からでも購入でき、きめ細やかなサービスを受けられる場合が多いです。
これは、多様なニーズに対応できる柔軟性という点で強みとなります。
一方、メーカー直販は、特定のメーカーに絞り込むことで、より低価格での仕入れが可能な場合があります。
しかし、製品ラインナップが限定されることや、専門的なアドバイスを得にくいといったデメリットも考慮する必要があります。
例えば、あるメーカーの特定シリーズの塗料を大量に使うのであれば、メーカー直販の方が有利な場合もありますが、そのメーカー以外の塗料を扱いたい場合には不向きです。
貴社の事業規模や取り扱いたい塗料の種類、求めるサポート内容などを総合的に判断し、最適な仕入れルートを選択することが肝要です。

塗料販売店が提供する現場直送物流サービスなども、現場の作業効率に影響を与えるため、重要な比較検討項目となります。

 

高付加価値塗料で単価アップを狙う

 

高付加価値塗料の導入は、顧客への提案単価を引き上げ、利益率向上に貢献します。
耐久性に優れ、メンテナンスサイクルを長期化できる塗料や、特殊な機能(遮熱、防汚、抗菌など)を持つ塗料は、初期費用が高くても顧客にとってメリットが大きいため、差別化提案しやすくなります。

経営視点においては、高付加価値塗料の導入は、単に利益率を上げるだけでなく、企業のブランドイメージ向上や競合他社との差別化にも繋がります。
例えば、最新の機能性塗料を積極的に採用し、その効果を顧客に分かりやすく説明できる技術力と提案力を持つことは、他社にはない強みとなります。
これは、価格競争に陥りがちな市場において、自社の優位性を確立するための重要な戦略となります。

判断基準としては、塗料の性能だけでなく、その性能が顧客の抱える課題解決にどれだけ貢献できるかを具体的に示すことが重要です。
例えば、「この塗料は〇〇年保証が付いており、長期的なメンテナンスコストを削減できます」とか、「遮熱効果により、夏場の室温上昇を〇℃抑制し、冷房費の節約に繋がります」といった具体的なメリットを提示することで、顧客は初期投資の妥当性を理解しやすくなります。
ここで重要なのは、「保証」の内容を具体的に確認することです。
保証期間だけでなく、保証の対象範囲、免責事項などを事前に把握しておく必要があります。

具体例としては、築年数の経過した集合住宅の改修において、長期耐久性に優れた塗料を使用することで、将来的な大規模修繕の周期を延ばし、管理組合の長期的な負担軽減に貢献できることを提案するケースが考えられます。
この場合、単に「長持ちします」と言うだけでなく、現在の修繕計画と、高付加価値塗料を採用した場合の修繕計画を比較し、具体的な金額でメリットを示すことが効果的です。
また、商業施設の外壁に、セルフクリーニング機能を持つ塗料を採用することで、美観を維持し、清掃コストを削減できることをアピールすることも有効です。
これは、建物の資産価値維持という観点からも、顧客にとって魅力的な提案となります。

これらの塗料は、一般的な塗料と比較して仕入れコストが高い場合もありますが、施工実績や効果を具体的に提示できれば、顧客の納得を得やすく、結果として高い利益率を確保できる可能性が高まります。
施工実績の提示においては、写真や動画を用いて、施工前後の変化や、塗料の効果が目に見える形で現れている事例を示すことが効果的です。
例えば、遮熱塗料であれば、施工前後の表面温度の変化をサーモグラフィーで示したり、防汚塗料であれば、雨垂れによる汚れの付着具合を比較したりするなどが考えられます。

比較観点としては、塗料のライフサイクルコストを考慮した提案が挙げられます。
初期費用だけでなく、メンテナンス費用や耐久年数を含めたトータルコストで比較検討することで、高付加価値塗料の真のメリットを顧客に伝えることができます。
例えば、安価な塗料を数年ごとに塗り替えるよりも、高価であっても耐久性の高い塗料を長期間使用する方が、結果的に経済的であるという点を強調することが重要です。
このライフサイクルコストの算出にあたっては、将来的なメンテナンスの頻度や、その際の足場設置費用なども含めてシミュレーションすることが、より説得力のある提案に繋がります。

また、高付加価値塗料の中には、特定の施工技術や乾燥条件が要求されるものもあります。
そのため、導入にあたっては、自社の施工体制や技術レベルとの適合性も慎重に判断する必要があります。
施工不良によるクレームは、利益を圧迫するだけでなく、企業の信頼を大きく損なう可能性があるため、事前の技術研修や、メーカーからの技術サポート体制の確認が不可欠です。

 

塗料の特性を活かした提案で受注を増やす

 

塗料の特性を最大限に活かした提案は、顧客満足度を高め、受注件数の増加につながります。
建物の立地条件、外壁材の種類、周辺環境などを詳細に調査し、それぞれの状況に最適な塗料を選定・提案することが重要です。

経営視点においては、顧客のニーズを正確に把握し、それに応える最適な塗料を提案できる能力は、受注獲得の強力な武器となります。
単にカタログに載っている塗料を勧めるのではなく、顧客が抱える建物の課題や将来的な要望までをも見据えた提案を行うことで、信頼関係を構築し、リピート受注や紹介受注に繋げることができます。
これは、単なる「モノ売り」から「ソリューション提案」への転換であり、企業の付加価値を高める上で不可欠な要素です。

判断基準としては、塗料の機能性だけでなく、建物の構造や下地の状態、周辺環境といった外的要因を総合的に評価することが不可欠です。
例えば、鉄骨造の建物であれば、錆の発生を抑制する機能を持つ下塗り材や塗料の選定が重要になります。
これは、鉄骨の腐食を防ぎ、建物の構造的な強度を維持するために不可欠なプロセスです。
また、都市部で大気汚染が懸念される地域では、排気ガスによる汚れに強い塗料が適しているかもしれません。
これは、美観の維持だけでなく、将来的なクリーニングコストの削減にも繋がります。

具体例としては、海岸近くの建物には塩害に強い塗料や、潮風による劣化を防ぐ特殊な樹脂を使用した塗料を提案することが挙げられます。
これらの塗料は、一般的な塗料よりも高価になる傾向がありますが、建物の寿命を延ばし、将来的な修繕コストを削減できるというメリットを明確に伝えることが重要です。
例えば、海岸地域では、数年でチョーキングや剥離が見られる建物も少なくありませんが、適切な塗料を選定することで、そのリスクを大幅に低減できます。

また、日当たりの良い場所や、屋根に直射日光が当たる場所では、紫外線劣化を抑える高耐久塗料や、遮熱効果のある塗料の提案が有効です。
これらの塗料は、建物の温度上昇を抑制し、冷房負荷を軽減する効果も期待できるため、省エネルギーという付加価値も提供できます。
具体的には、屋根用遮熱塗料の場合、表面温度を数℃〜十数℃低下させる効果が期待でき、室内の温度上昇を抑えることで、エアコンの使用頻度や設定温度の調整に貢献します。

近年の環境意識の高まりから、低VOC塗料や水性塗料など、環境負荷の低い塗料の提案も有効であり、企業のCSR活動への貢献をアピールすることも可能です。
これらの塗料は、施工時の臭気が少なく、作業者の健康や周辺住民への配慮という点でもメリットがあります。
これは、近隣住民からのクレームリスクを低減するだけでなく、企業の環境配慮への姿勢を示すことにも繋がります。

比較観点としては、塗料の耐久性とメンテナンスの頻度・コストのバランスを考慮した提案が挙げられます。
例えば、初期費用は抑えられるものの、数年ごとに塗り替えが必要な低耐久性塗料と、初期費用は高いものの、10年以上の耐久性を持つ高耐久性塗料のどちらが、長期的に見て顧客にとって経済的でメリットが大きいかを比較検討し、提案することが重要です。
この比較においては、塗り替えにかかる足場設置費用、人件費、塗料材料費などを積算し、ライフサイクルコストとして提示すると、顧客はより具体的なメリットを理解しやすくなります。

また、建物の外壁材の種類(窯業系サイディング、ALC、金属サイディング、モルタルなど)によって、適した塗料や下地処理の方法が異なります。
例えば、窯業系サイディングのチョーキングが激しい場合は、浸透性の高いシーラーを選定し、塗膜の剥離を防ぐことが重要です。
ALCパネルの場合は、吸水性が高いため、防水性の高い塗料や、微弾性フィーラーの適用が効果的です。
これらの専門的な知識に基づいた提案は、顧客からの信頼を得るための重要な要素となります。

 

まとめ

 

塗装会社・リフォーム会社の持続的な成長には、塗料選定における利益率最大化、徹底した施工管理による品質・生産性向上、そして市場動向を踏まえた差別化戦略の策定が不可欠です。
これらの要素は相互に関連しており、どれか一つに偏ることなく、バランス良く取り組むことが重要です。
塗料選定においては、コストだけでなく、性能、施工性、そして顧客のニーズとの適合性を総合的に判断する必要があります。
高付加価値塗料の導入は単価アップに繋がりますが、そのメリットを顧客に的確に伝える提案力が鍵となります。

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