コジマヤ興業 外壁塗装リフォーム支援事業部のセミナー情報・お知らせ・外壁塗装の専門誌

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外壁塗装の専門誌 2026.05.15

塗装店の営業の属人化を解消!組織力強化とノウハウ共有の秘訣

塗装会社の経営者様、日々の企業運営お疲れ様です。
本日は塗料販売店として日々塗装店様の営業に寄り添ってきた中で、塗装店様の営業活動における「属人化」の問題に焦点を当て、その解消と組織力強化のための道筋を解説します。
塗装業界では、営業担当者個人の経験やスキルに頼る「属人化」が起こりやすく、これが組織としての成長を妨げ、経営リスクを高める原因となることがあります。
本記事では、塗装店の営業が属人化しやすい背景、それに伴う経営上のリスク、そして属人化を解消し、営業力を組織全体で強化していくための具体的なステップについて解説します。

 

塗装店の営業はなぜ属人化しやすいのか

 

塗装店の営業活動において、担当者個人の能力に依存する属人化は多くの企業で見られる現象です。
これは、業界特有の事情や、営業手法の特性に起因しており、組織としての営業力強化を難しくしています。
属人化の背景を深く理解することで、その解消に向けた具体的な対策が見えてきます。

 

営業ノウハウが共有されにくい

 

塗装店の営業ノウハウが属人化しやすい一因として、個々の営業担当者が持つ知識や経験が組織内で十分に共有されないまま、個人のスキルとして蓄積されてしまうことが挙げられます。
顧客との関係構築の仕方や、複雑な見積もり作成、専門的な塗料知識に基づいた提案などは、個人が試行錯誤しながら習得していくケースが多く、そのプロセスや結果が形式知として整理・共有されにくい傾向にあります。
例えば、あるベテラン営業担当者が、長年の経験から特定の立地条件や周辺環境を持つ顧客に対して、どのような点を強調し、どのような塗料を提案すれば高い成約率を得られるのか、といった独自のノウハウを持っているとします。
しかし、そのノウハウが文書化されたり、組織内で共有される仕組みがなければ、その担当者が退職したり異動したりした場合、その知識やスキルは失われてしまいます。
結果として、組織全体で再現性のある営業手法を確立することが難しくなります。

この「形式知化」ができていないことが、属人化の温床となります。
具体的には、成功した営業トークのスクリプト、顧客の質問に対する回答集、効果的なクロージング手法などが文書化されていない状態です。
これらの情報は、個人の記憶や経験に依存するため、後任者が引き継ぐことが困難になります。
また、顧客ごとに状況が異なるため、マニュアル通りにいかないケースも多く、担当者の「応用力」に依存する度合いが高まります。
しかし、その応用力こそが、組織として標準化・共有されるべき「営業ノウハウ」なのです。

判断基準としては、営業担当者間の提案内容やクロージング率に大きなばらつきがある場合、ノウハウが形式知化されていない可能性が高いと判断できます。
比較観点としては、属人化している営業チームと、標準化された営業プロセスを持つチームの成約率や顧客満足度を比較することで、その効果を検証できます。
具体例としては、ある塗装店では、ベテラン営業担当者が過去の成功事例を基に特定の塗料メーカーの製品を偏って推奨していたが、形式知化されたマニュアル導入後は、顧客の要望や建物の状態に合わせて複数のメーカーの製品を中立的に比較提案できるようになり、顧客満足度が向上した、といったケースが考えられます。

 

個人の経験やスキルに依存する

 

塗装営業では、長年の経験で培われた顧客との信頼関係や、現場の状況を瞬時に判断する応用力が成果に直結することが少なくありません。
特に、個々の物件の劣化状況や周辺環境に応じた最適な塗料選定、さらには顧客の潜在的なニーズを引き出すヒアリング能力などは、個人の経験値に大きく左右されます。
これらのスキルは、マニュアル化が難しく、担当者個人の「勘」や「経験知」として定着しやすいのです。
例えば、築年数や立地、過去のメンテナンス履歴などから、将来的な建物の劣化リスクを予測し、それに最適な塗料や工法を提案できる営業担当者は、その経験値ゆえに高い評価を得られます。
しかし、このような高度な判断力は、短期間での習得が困難であり、担当者個人の能力に依存せざるを得ない側面があります。
このため、経験の浅い担当者が成果を出すまでに時間を要する傾向があります。

経験に依存するスキルとしては、以下のようなものが挙げられます。

顧客の心理を読む力: 顧客が口にしない不安や要望を察知し、適切なタイミングで提案に繋げる能力。
現場状況の的確な判断: 写真や簡単な説明だけでは分からない、隠れた劣化や構造上の問題点を見抜く力。
競合他社との差別化: 自社の強みや提供価値を、顧客の状況に合わせて効果的に伝える力。

これらのスキルは、個々の営業担当者が長年の経験を通じて「感覚的」に習得していく部分が大きいため、組織として体系的に教育することが難しく、属人化を助長します。

判断基準としては、新人営業担当者がベテラン営業担当者と同等の成果を出すまでに要する期間が長い場合、経験への依存度が高いと判断できます。
比較観点としては、個人の経験に依存している営業チームと、体系的なトレーニングプログラムを導入しているチームの営業担当者一人あたりの平均成約率や、新規顧客獲得率を比較することが有効です。
具体例としては、ある塗装店では、ベテラン営業担当者が長年の経験から顧客の些細な表情の変化や言葉遣いのニュアンスからニーズを的確に把握し、成約に結びつけていたが、新人営業担当者はその「空気感」を掴むことができず、成約に至らないケースが多かった。
しかし、顧客の潜在ニーズを引き出すための具体的な質問リストや、心理的アプローチに関する研修を導入した結果、新人営業担当者も一定レベルのヒアリング能力を習得し、成約率が向上した、といった事例が挙げられます。

 

研修制度が整っていない場合がある

 

多くの塗装店では、現場作業員の教育には力を入れていても、営業担当者向けの体系的な研修制度が整っていない場合があります。
そのため、新しい営業担当者が入社しても、OJT(On-the-Job Training)に頼らざるを得ず、先輩社員のやり方を模倣する形でのスキル習得になりがちです。
結果として、個々の先輩社員の営業スタイルやノウハウが、そのまま継承されていくため、組織全体として均一な営業力を維持・向上させることが難しくなります。
これは、新人が早期に独り立ちするための障壁ともなり得ます。
例えば、先輩社員が特定の顧客層とのコミュニケーションを得意としている場合、新人営業担当者もそのスタイルを無意識に模倣し、他の顧客層へのアプローチが疎かになる可能性があります。
体系的な研修がなければ、個々の営業担当者の強みを活かしつつ、弱みを克服するための組織的なサポートが行き届かないまま、営業力にばらつきが生じてしまうのです。

体系的な研修制度がない場合、以下のような問題が生じやすくなります。

教育の質のばらつき: 指導する先輩社員のスキルや経験によって、新人が受ける教育の質に差が生じる。
最新情報への対応遅れ: 塗料や建築技術の進化に対応した教育が実施されず、担当者の知識が陳腐化する。
営業効率の低下: 標準化された営業プロセスやトークが共有されないため、各担当者が非効率な方法で営業活動を行う。

経営者としては、体系的な研修プログラムを導入し、全営業担当者のスキルレベルを底上げしていく視点が重要です。

判断基準としては、営業担当者間のスキルレベルに顕著な差が見られる場合や、新人の定着率が低い場合、研修制度の不備が疑われます。
比較観点としては、研修制度が整備されている塗装店とそうでない塗装店の営業担当者一人あたりの平均受注額や、顧客からのクレーム発生率を比較することで、研修制度の有無が営業力に与える影響を評価できます。
具体例としては、ある塗装店では、入社後の研修がOJTのみで、先輩営業担当者のやり方を学ぶしかなかったため、新人は顧客への提案内容が偏ったり、見積もり作成に時間がかかったりする傾向があった。
しかし、塗料の基礎知識、提案手法、見積もり作成プロセスに関する体系的な研修プログラムを導入した結果、新人のスキルアップが加速し、営業担当者全体の提案力と効率が向上した、といったケースが考えられます。

 

塗料に関する専門知識の習得負荷

 

塗装営業において、顧客に対して的確な提案を行うためには、塗料の種類、特性、機能、さらには外壁や屋根の構造、劣化状況に応じた最適な塗料選定といった専門知識が不可欠です。
しかし、塗料は日々進化しており、種類も多岐にわたるため、最新の情報を常に把握し、それを顧客に分かりやすく説明できるレベルまで習得するには、相当な時間と労力を要します。
この専門知識の習得が、営業担当者個人の学習意欲や能力に依存してしまうと、どうしても属人化を招きやすくなります。
例えば、ある担当者が特定の高機能塗料に関する知識に長けている一方で、別の担当者は基本的な塗料知識に留まっている、といった状況は、提案力の格差を生む大きな要因となります。
経営者としては、これらの知識を組織全体で共有し、担当者間のスキルレベルを均一化していくための仕組み作りが求められます。

塗料知識の習得負荷が高い理由として、以下の点が挙げられます。

製品ラインナップの多様性: 各メーカーが提供する塗料は、機能(防水性、遮熱性、防汚性、低VOCなど)、耐久年数、仕上がり(艶あり、艶なし)、適用下地などが多岐にわたる。
技術の進歩: 新しい機能を持つ塗料や、環境負荷の低い塗料が次々と開発されている。
法規制の変更: VOC(揮発性有機化合物)規制など、関連する法規制の変更に対応する必要がある。

これらの情報を網羅的に理解し、顧客の要望や建物の状態に合わせて最適な塗料を選定・提案するには、継続的な学習が不可欠です。
塗料販売店との連携を深め、最新の製品情報や技術動向を効率的に収集・共有する体制を構築することが、属人化解消の一助となります。

判断基準としては、営業担当者によって提案できる塗料の種類や機能に大きな差がある場合、あるいは顧客からの塗料に関する専門的な質問に対して、担当者間で回答にばらつきが見られる場合に、専門知識の習得負荷による属人化が疑われます。
比較観点としては、塗料に関する体系的な研修を受けている営業担当者と、そうでない担当者の受注単価や、顧客からの塗料に関する満足度を比較することで、専門知識の重要性を検証できます。
具体例としては、ある塗装店では、ベテラン営業担当者が長年の経験から、特定のメーカーの耐久性の高い塗料を顧客に強く推奨していた。
しかし、塗料販売店と連携し、最新の塗料に関する勉強会を定期的に実施した結果、営業担当者全員が、遮熱性や防汚性といった多様な機能を持つ塗料のメリット・デメリットを理解し、顧客のニーズに合わせた最適な塗料を複数提案できるようになり、受注単価の向上と顧客満足度の向上に繋がった、といったケースが考えられます。

 

見積もり作成の複雑さと個別性

 

塗装工事の見積もり作成は、単に面積や使用する塗料の種類だけでなく、建物の状態、下地の種類、立地条件、付帯工事の有無など、多くの要素を考慮する必要があります。
これらの要素を正確に把握し、適正な価格で見積もりを作成するには、専門的な知識と現場経験が不可欠です。
そのため、見積もり作成のプロセスが特定の経験豊富な担当者に集中しがちになり、属人化を招く一因となります。
例えば、複雑な形状の建物や、特殊な下地処理が必要な場合の見積もりは、経験の浅い担当者にとっては大きな負担となり、ベテラン担当者に依頼せざるを得ない、といった状況が生まれます。
この見積もり作成のノウハウを標準化し、組織全体で共有することができれば、営業担当者の負担軽減と提案スピードの向上に繋がります。

見積もり作成が属人化しやすい具体的な要因は以下の通りです。

劣化状況の判断: 建物の劣化具合(ひび割れ、剥がれ、チョーキングなど)を正確に診断し、必要な補修工事を判断する能力。
材料単価・労務単価の変動: 市場価格の変動を常に把握し、適正な価格設定を行う必要性。
付帯工事の洗い出し: 足場設置、高圧洗浄、コーキング、雨戸・網戸の補修など、塗装工事に付随する工事を漏れなく見積もる必要性。
塗料の選定と数量計算: 建物の素材や状態、顧客の予算や要望に応じた塗料を選定し、必要な量を正確に算出する。

これらの要素を標準化されたフォーマットやツールを用いて管理することで、見積もり作成の精度とスピードを向上させ、担当者間のスキル差を縮小することが可能です。

判断基準としては、見積もり作成に長期間を要するケースが多い、あるいは担当者によって見積もり金額に大きなばらつきがある場合、見積もり作成プロセスの属人化が疑われます。
比較観点としては、標準化された見積もり作成ツールやプロセスを導入している営業チームと、そうでないチームの見積もり作成にかかる平均時間や、見積もり後の追加請求の発生率を比較することが有効です。
具体例としては、ある塗装店では、見積もり作成がベテラン担当者の経験と勘に頼っており、その担当者が不在になると見積もり作成が滞るという問題があった。
そこで、建物の劣化状況をチェックリスト化し、塗料の種類ごとに標準単価を設定した見積もり作成システムを導入した結果、新人営業担当者でも迅速かつ正確に見積もりを作成できるようになり、提案スピードが大幅に向上した、といった事例が挙げられます。

 

まとめ

 

塗装店の営業活動における属人化は、個々の担当者のスキルや経験に依存し、ノウハウが共有されにくい、研修制度が不十分、専門知識の習得負荷が高い、見積もり作成が複雑といった背景から生じやすい問題です。
この属人化は、売上目標未達リスクの増大、担当者不在時の対応困難による機会損失、後継者育成の停滞と組織の老化、組織としての提案力・対応力の低下といった経営上のリスクを招きます。

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