コジマヤ興業 外壁塗装リフォーム支援事業部のセミナー情報・お知らせ・外壁塗装の専門誌

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外壁塗装の専門誌 2026.05.16

塗装店の「下請け依存」脱却で元請けに!メリットと具体的なステップ

塗装会社の経営者の皆様、日々の経営努力、誠にお疲れ様です。
多くの塗装店やリフォーム会社が、下請けからの受注に依存することで経営を圧迫されています。
この状況は、元請けからの価格圧力による利益率の低下や、慢性的な人手不足が招く外注依存の悪循環など、複数の要因が複雑に絡み合って形成されています。
下請け構造においては、元請けから提示される工事単価が低く抑えられる傾向があり、これが塗装店の利益を圧迫する大きな要因となります。
さらに、自社で完結できない工程を外部に委託する際にも、中間マージンが発生し、最終的な利益率をさらに低下させる可能性があります。

 

塗装店の下請け依存はなぜ起こる

 

塗装店が下請けとして元請けからの依頼に依存する構造は、いくつかの要因が重なって生じます。
特に、元請けからの圧力と利益率低下、そして人手不足と外注依存の悪循環が、この状況を固定化させてしまう傾向があります。
この構造を理解することは、脱却に向けた第一歩となります。

 

元請けからの圧力と利益率低下

 

元請けからの工事単価が低く設定されている場合、塗装店は限られた予算内で作業を完了させる必要に迫られます。
これにより、塗料や資材の選定においてコストを優先せざるを得なくなり、結果として施工品質に影響が出る可能性も否定できません。
価格交渉においては、元請け側が立場が強くなることが多く、塗装店側は不利な条件を受け入れざるを得ないケースが散見されます。

判断基準: 元請けからの提示単価が、適正な利益を確保できる水準にあるかどうかが重要な判断基準となります。
自社の標準的な施工に必要な材料費、労務費、諸経費、そして目標利益率を算出した上で、提示単価がそれらを下回る場合は、安易に受注しない、あるいは条件交渉を行うべきです。
具体的には、過去の同種工事の原価データを分析し、適正な積算根拠を提示できるように準備することが求められます。

具体例: 例えば、ある戸建て住宅の外壁塗装工事で、元請けから提示された単価が50万円だったとします。
しかし、自社で詳細に見積もりを取った結果、高品質な塗料を使用し、熟練した職人が丁寧な下地処理から仕上げまでを行うには、材料費、人件費、諸経費で45万円、さらに適正な利益として10万円が必要で、合計55万円が適正価格であると判断した場合、50万円での受注は利益を圧迫するだけでなく、品質低下を招くリスクがあると判断できます。
この場合、元請けに対して、積算根拠に基づいた追加の費用提示を求めるか、あるいは受注を見送るという判断が経営上重要になります。

さらに、自社で対応できない工程(例えば、足場設置、シーリング工事、防水工事、あるいは特殊な吹付塗装など)を外部に委託する際には、当然ながら委託費用が発生します。
この委託費用には、下請け業者の利益も含まれており、塗装店にとっては中間マージンとなります。
これにより、本来得られるはずの利益がさらに圧迫されることになります。
例えば、元請けから受けた工事代金が100万円だとしても、そのうち30万円を外注費として支払う必要があれば、自社の手元に残る利益は大幅に減少します。
この30万円には、元請けからの請負金額に対する適正なマージンが含まれているかどうかも、確認すべき点です。

比較観点: 外部委託する工程の単価と、自社で直接施工した場合のコストを比較検討することが重要です。
一時的に外注費が抑えられたとしても、長期的に見れば自社で内製化できる体制を構築する方が、コスト削減と利益率向上に繋がる可能性があります。
例えば、足場設置を外部に委託すると10万円かかるところ、自社で足場材を保有し、社員が設置できるようになれば、初期投資はかかるものの、複数回の工事で減価償却でき、長期的に見れば大幅なコスト削減に繋がります。

 

人手不足と外注依存の悪循環

 

建設業界全体で慢性的な人手不足が続いている現状では、自社だけで全ての工程をこなすことが困難になるケースが多く見られます。
特に、熟練した職人の高齢化や若手人材の不足は深刻な問題です。
この状況下で、不足する人員を外部に頼らざるを得なくなり、外注依存の度合いが深まります。

注意点: 人手不足を理由に安易に外注に頼りすぎると、自社の技術継承や人材育成の機会が失われ、将来的な競争力低下に繋がるリスクがあります。
短期的な工事遂行のために長期的な視点を見失わないことが重要です。
例えば、外部の職人に任せきりにすることで、自社の若手職人が実際の作業経験を積む機会が減り、結果として技術力が向上しない、という事態を招きかねません。

その結果、自社での技術継承や人材育成が進まず、さらなる人手不足と外注依存の悪循環に陥りやすくなります。
自社で若手職人を育成するには時間とコストがかかりますが、目先の工事をこなすためには、即戦力となる外部の人材に頼る方が効率的だと判断しがちです。
しかし、この選択が長期的には自社の技術力低下やコスト増加を招き、下請け依存から抜け出せない要因となるのです。

具体例: ある塗装店では、ベテラン職人の引退が相次ぎ、新規の職人採用もままならない状況にありました。
そこで、慢性的な人手不足を補うために、近隣の塗装業者に日雇いで職人を派遣してもらうようになりました。
当初はこれで工事をこなしていましたが、毎月発生する外注費は経営を圧迫し、さらに、自社の若手職人が外部の職人の指示を受けて作業するばかりで、本来学ぶべき技術を十分に習得できないという問題も発生しました。
この状況が続けば、将来的に自社で施工を完結できる職人がいなくなり、さらに外注依存度を高める悪循環に陥る可能性が高いと言えます。
この塗装店が取るべき選択肢としては、例えば、特定の外注業者との長期的な協力関係を築き、技術指導を共同で行う、あるいは、自社で若手職人の育成プログラムを強化し、数年後を見据えた投資を行う、といった戦略が考えられます。

判断基準: 外注に依存する度合いが、自社の利益率や技術力維持にどの程度影響を与えているかを定期的に評価することが重要です。
例えば、月次や四半期ごとに、外注費の割合、外注費が工事単価に占める割合、自社職人の稼働率などを算出し、経営判断の材料とします。

比較観点: 自社で内製化できる工程と、外注が不可避な工程を明確に区別することが重要です。
例えば、足場設置や高所作業車の手配などは、専門業者に依頼する方が安全かつ効率的な場合もあります。
一方で、下地処理や塗装作業といったコア業務は、自社で実施する方が品質管理や技術継承の観点から望ましいと言えます。

 

塗装店の下請け依存から脱却するメリット

 

下請け依存から脱却し、元請けとしての事業展開を進めることは、塗装店の経営基盤を強化し、持続的な成長を遂げる上で多くのメリットをもたらします。
経営者として、これらのメリットを深く理解し、戦略立案に活かすことが重要です。

 

利益率向上と経営安定化

 

元請けとして直接顧客から受注することで、中間マージンが発生せず、工事単価を自社で設定できるようになります。
これにより、利益率が大幅に向上し、経営の安定化に繋がります。
例えば、これまで下請けで50万円の工事を請け負っていたものが、元請けになれば70万円で受注できる可能性があり、その差額は直接的な利益増となります。
この差額は、塗料や資材のグレードアップ、職人の待遇改善、あるいは設備投資などに充当することができ、さらなる競争力強化に繋がります。

比較観点: 下請けとしての受注と元請けとしての受注では、同じ規模の工事であっても、得られる利益率が大きく異なります。
元請けになることで、営業活動や顧客対応にかかるコストを考慮しても、総じて利益率の向上が期待できます。
例えば、下請けでは利益率が10%程度だったものが、元請けでは20%以上に向上する可能性があります。

また、自社で完結できる工程が増えることで、外注費の削減も期待できます。
自社で職人を育成し、足場設置から塗装、完了検査まで一貫して行えるようになれば、外部への支払いを最小限に抑えることが可能です。
これにより、工事ごとの利益率が向上し、景気変動にも強い経営体質を築くことができます。
例えば、従来は足場業者に20万円支払っていた工事が、自社で足場を組めるようになれば、材料費や人件費のみで10万円程度に抑えられる可能性があり、年間で換算すると大きなコスト削減効果が見込めます。

判断基準: 自社で内製化できる工程と、外部委託が不可欠な工程を正確に把握し、内製化によるコスト削減効果を試算することが、利益率向上に向けた判断基準となります。
具体的には、各工程の標準的な所要時間、必要な資材、人件費などを詳細に算出し、外部委託費との比較を行います。

具体例: ある塗装店では、以前は足場設置を専門業者に依頼していましたが、自社で足場材を購入し、社員研修を通じて足場組立・解体ができる体制を構築しました。
これにより、1件あたり15万円かかっていた足場費用が、自社で行うことで材料費・労務費込みで8万円に削減できました。
年間で50件の戸建て塗装工事を行うと仮定すると、年間350万円ものコスト削減に成功し、利益率が大幅に向上しました。

 

自社ブランド力の強化

 

元請けとして顧客と直接対話することで、自社のサービス内容や品質を直接アピールできます。
顧客満足度を高めることで、口コミやリピートに繋がり、自社のブランドイメージ向上に貢献します。
これは、長期的な顧客獲得に不可欠な要素です。

顧客は、単に安い価格だけでなく、信頼できる業者、質の高いサービスを提供してくれる業者を求めています。
元請けとして直接顧客の要望を丁寧に聞き、期待に応える施工を提供することで、「あの塗装店に頼んでよかった」という評価を得ることができ、それが新たな顧客獲得の強力な推進力となります。
自社ブランドの確立は、価格競争から脱却し、付加価値の高いサービスを提供するための基盤となります。

具体例: ある塗装店が、自社のWebサイトで「環境に配慮した自然塗料の使用」や「オリジナルの色彩提案」といった強みを打ち出し、積極的に情報発信を行った結果、デザイン性や健康への配慮を重視する顧客層からの問い合わせが増加しました。
さらに、施工事例を詳細に紹介し、顧客からの感謝の声などを掲載することで、信頼性が高まり、元請けとしての受注件数が増加しました。
このように、自社の強みを明確に打ち出し、顧客に価値を伝えることで、ブランド力は着実に向上していきます。
例えば、自社独自の保証制度を設けることで、顧客の安心感を高め、他社との差別化を図ることも有効な手段です。

比較観点: 下請けとして工事を行う場合、顧客は元請けのブランドイメージで判断することが多く、自社の技術力やサービスが直接評価される機会は限られます。
しかし、元請けになれば、自社のサービス品質、提案力、顧客対応などが直接評価の対象となり、ブランドイメージをゼロから構築していくことが可能です。

判断基準: 顧客からのフィードバックを収集・分析し、サービス改善に繋げているかどうかが、ブランド力強化の判断基準となります。
アンケートの実施や、施工後の定期的なフォローアップなどを通じて、顧客満足度を高める努力が不可欠です。

 

人材育成と技術力向上

 

元請けとして多様な案件を手掛ける機会が増えることで、社員は様々な経験を積むことができます。
これにより、技術力や対応力の向上に繋が่り、組織全体のレベルアップが期待できます。
例えば、戸建て住宅の塗装だけでなく、マンションの共用部分、店舗、工場などの特殊な塗装案件に挑戦する機会も増えるでしょう。

具体例: 元請けとして、ある工場の大規模な設備塗装を受注したとします。
この案件では、耐熱性や耐薬品性に優れた特殊な塗料の使用、高所作業のための足場計画、生産ラインへの影響を最小限に抑えるための工程管理など、通常とは異なる高度な技術と知識が求められます。
こうした経験を通じて、現場の職人たちは新たなスキルを習得し、技術力の向上に繋がります。
また、顧客との直接折衝を通じて、要求仕様の理解力や提案力も養われます。

また、自社で完結する工程が増えることで、技術の継承もスムーズに進みやすくなります。
ベテラン職人が若手職人の指導役となり、現場で直接技術を教える機会が増えることで、失われがちな職人技を次世代へ確実に引き継ぐことができます。
これは、企業の持続的な成長にとって非常に重要な要素です。
例えば、若手職人がベテラン職人の指導のもと、下地処理の重要性や塗料の特性を実践的に学ぶことで、より質の高い塗装技術を習得できます。

判断基準: 自社で請け負う案件の種類や規模を計画的に拡大していくことが、人材育成と技術力向上のための判断基準となります。
無理のない範囲で、徐々に難易度の高い案件に挑戦していくことで、着実な成長が期待できます。
例えば、まずは自社で対応可能な規模の物件から元請け受注を増やし、実績を積むことで、より大規模な案件への挑戦に繋げていきます。

比較観点: 下請けとしてのみ受注している場合、担当する工程が限定されるため、職人が経験できる業務範囲も狭くなりがちです。
しかし、元請けとして一連の工程を担当することで、塗装工事全体の流れを理解し、各工程の関連性を学ぶことができます。
これは、職人のスキルアップだけでなく、現場管理能力の向上にも繋がります。

 

下請け依存から脱却するための具体的なステップ

 

下請け依存から脱却し、元請けとしての事業基盤を強化するためには、戦略的かつ段階的なアプローチが不可欠です。
経営者は、自社の現状を正確に把握し、具体的な目標設定と実行計画を立てる必要があります。

 

元請け営業体制の強化

 

元請けとしての受注を増やすためには、営業体制の強化が最優先事項です。
具体的には、自社の強みや実績を効果的にアピールできるWebサイトやパンフレットの作成、SEO対策を施したWeb広告の活用、地域イベントへの参加、あるいは紹介制度の導入などが考えられます。

判断基準: 営業活動への投資対効果を定期的に測定し、最も効果的なチャネルにリソースを集中させることが重要です。
例えば、Webサイトからの問い合わせ件数、広告費用対効果(ROAS)、紹介経由の受注率などを分析し、改善策を講じます。

具体例: ある塗装店が、自社Webサイトのコンテンツを充実させ、施工事例や顧客の声、塗料に関する専門知識などを発信した結果、Webサイト経由の問い合わせが以前の3倍に増加しました。
さらに、地域密着をアピールするために、地元の情報誌への広告掲載や、地域イベントでのブース出展なども行い、認知度向上と新規顧客獲得に繋げました。

比較観点: 下請け営業では、元請けからの紹介や指名が主な受注経路となるため、営業活動自体が限定的になりがちです。
しかし、元請け営業では、潜在顧客へのアプローチ、見込み客の掘り起こし、そして最終的な受注獲得まで、自社で全てのプロセスを管理する必要があります。

 

価格競争からの脱却と付加価値の提供

 

下請け構造では、価格競争に陥りやすい傾向がありますが、元請けとして脱却するためには、価格以外の付加価値を提供することが重要です。
例えば、高品質な塗料の提案、デザイン性の高い仕上がり、環境配慮型塗料の使用、あるいは長期保証の提供などが挙げられます。

判断基準: 顧客が何を重視しているかを理解し、それに応じた付加価値を提供できているかどうかが判断基準となります。
単に安価な塗料を勧めるのではなく、顧客のニーズや予算に合わせて最適な提案を行うことが求められます。

具体例: ある高級住宅街の塗装店では、単に安価な塗料を勧めるのではなく、顧客の要望に応じて、耐久性や防汚性に優れた高機能塗料や、色彩設計士によるデザイン提案などを積極的に行いました。
これにより、価格競争に巻き込まれることなく、高単価での受注を獲得し、高い利益率を維持することができました。

 

社内体制の整備と人材育成

 

元請けとして多様な案件に対応するためには、社内体制の整備と人材育成が不可欠です。
具体的には、品質管理体制の構築、安全管理の徹底、顧客対応マニュアルの作成、そして職人の教育・研修プログラムの充実などが挙げられます。

注意点: 人材育成には時間とコストがかかりますが、将来的な競争力維持のために不可欠な投資です。
短期的な利益を追求するだけでなく、長期的な視点での人材育成計画を立てることが重要です。

具体例: ある塗装会社では、若手職人向けのOJT(On-the-Job Training)プログラムを導入し、ベテラン職人がマンツーマンで指導にあたる体制を整えました。
また、定期的に外部の研修機関でのセミナー受講を奨励し、最新の技術や知識の習得を支援しています。
これにより、職人のスキルアップとモチベーション向上に繋がり、施工品質の向上と顧客満足度の向上に貢献しています。

 

まとめ

 

塗装店の経営者が下請け依存から脱却し、元請けとしての地位を確立することは、利益率の向上、経営の安定化、そして自社のブランド力向上に不可欠です。
元請けとしての営業力強化、多様な受注チャネルの開拓、社内体制の整備、そして価格競争からの脱却といった具体的な方法を、段階的かつ着実に実行していくことが重要です。
成功のためには、経営者の強い意志、顧客満足度の追求、そして継続的な学習が不可欠であり、同時に、初期投資や人材育成、価格競争への警戒といった注意点にも十分配慮する必要があります。
下請け依存からの脱却は、塗装店が持続的に成長し、より大きな成功を収めるための、避けては通れない道と言えるでしょう。

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