
外壁洗浄を新しいサービスとして取り入れたいと思っても、
「どんな洗浄剤を使えばいいのか?」
「特別な機械が必要なのか?」
「実際にどうやってお客様へ案内すればいいのか?」
など、導入前には分からないことも多いと思います。
特に塗装店にとって重要なのは、単に洗浄できる環境を整えることではありません。
外壁洗浄を自社のサービスとしてお客様へ提案し、
実際の仕事として受注できる状態まで準備することが必要です。
今回は、塗装店が外壁洗浄サービスを始める際に準備しておきたい、
洗浄剤・機材・施工方法・価格・販促について解説します。
塗装店様向けの外壁洗浄サービスをお探しの方へ
外壁洗浄サービスを始めるために必要なもの
外壁洗浄というと、まず洗浄剤やブラシなどの道具を思い浮かべるかもしれません。
もちろん施工するための道具は必要です。
しかし、実際にサービスとして始めるのであれば、準備するものはそれだけではありません。
大きく分けると、
洗浄剤
施工に必要な機材
施工方法についての知識
価格設定
お客様へ説明するための資料
集客・販促ツール
などが必要になります。
一つずつ考えてみましょう。
① 外壁に使用する洗浄剤
まず必要になるのが、外壁の汚れを落とすための洗浄剤です。
外壁には、黒ずみや藻、コケなどさまざまな汚れが付着します。
ただし、外壁であれば何にでも同じ方法で施工できるわけではありません。
外壁材や既存塗膜の状態を確認し、
使用する洗浄剤の特徴や施工方法を理解したうえで作業する必要があります。
塗装店であれば普段から、
「どのような外壁材なのか」
「既存塗膜がどのような状態なのか」
「洗浄ではなく補修や塗装が必要ではないか」
といった視点で建物を見ることができます。
洗浄剤を持っていること以上に、施工前に外壁の状態を確認できることが重要です。
② 施工に必要な機材を準備する
次に必要になるのが施工機材です。
施工方法によって必要な道具は異なりますが、
外壁へ洗浄剤を塗布するための機材やブラシ、安全に施工するための道具などを準備します。
ここで重要なのは、最初から大規模な設備投資をすることではありません。
既存の塗装事業で使用している道具や車両などを活用できる場合もあります。
まずは、
どのような施工方法で
どの範囲まで対応し
何が追加で必要なのか
を整理してから機材を揃えることが大切です。
すでに塗装工事を行っている会社だからこそ、
現在持っている設備や施工経験を活かしながら始められる可能性があります。
③ 施工方法を社内で共有する
道具が揃っても、スタッフによって施工方法が違ってしまえばサービスとして安定しません。
洗浄剤の使用方法、施工手順、施工前後の確認、養生や周囲への配慮など、
基本的な施工方法を社内で共有しておく必要があります。
特に新しいサービスを始めるときは、「知っている人だけが施工できる」
という状態にしないことが重要です。
施工手順を動画や資料などで確認できるようにしておけば、
担当者が変わっても基本的な施工方法を共有しやすくなります。
また、洗浄で対応できる建物と、塗装・補修を提案すべき建物を判断する基準についても、
社内で認識を合わせておきたいところです。
④ 外壁洗浄の価格を決める
サービスとして提供する以上、価格設定も必要です。
材料費だけで価格を決めるのではなく、
施工時間、人件費、移動時間、使用する機材、施工範囲などを考慮しながら設定します。
また、お客様へ提示する際に、
「一棟○万円」
とするのか、
「施工面積○㎡で○円」
とするのかなど、自社で説明しやすい料金体系を決めておくことも重要です。
ただし、外壁洗浄は建物の大きさや形状、汚れの程度などによって施工条件が変わります。
そのため、単純な価格表だけで判断せず、
現地を確認したうえで見積りを行う仕組みを作っておく方が安全です。
⑤ 「誰に提案するのか」を決める
外壁洗浄サービスを始めても、お客様に存在を知ってもらわなければ仕事にはなりません。
そこで重要になるのが、誰に外壁洗浄を提案するのかという考え方です。
例えば、
「外壁の汚れは気になるけれど、まだ塗装までは考えていない」
というお客様は、外壁洗浄と相性の良い層の一つです。
また、過去に施工したOB顧客や、現場調査をした結果まだ塗装時期ではなかったお客様など、
すでに自社との接点がある人へ案内する方法もあります。
大切なのは、外壁洗浄を単独の新規事業として考えるだけではなく、
現在の塗装事業の中で、どのお客様に提案できるのかを考えることです。
⑥ チラシなどの販促物を準備する
新しいサービスを始めたときに意外と困るのが、
「どうやってお客様へ説明するか」です。
施工方法を理解していても、お客様に伝える資料がなければ
営業担当者ごとに説明が変わってしまいます。
そこで、チラシなどの販促物を準備しておくと説明しやすくなります。
例えば、
「どんな汚れを対象としているのか」
「塗装とは何が違うのか」
「どのような人に向いているのか」
などを分かりやすく整理しておけば、外壁洗浄を知らないお客様にも提案しやすくなります。
ホームページにも外壁洗浄のページを用意しておけば、
チラシを見たお客様が詳しい内容を確認することもできます。
施工できる状態を作ることと、売れる状態を作ることは別です。
外壁洗浄をサービスとして導入するのであれば、施工と販促の両方を準備しておく必要があります。
「洗浄できます」だけでは塗装店の強みにならない
外壁洗浄を導入したからといって、
「外壁洗浄始めました」
だけで終わらせるのはもったいありません。
塗装店には、外壁の状態を確認できるという強みがあります。
例えば現場を確認して、
「現在は塗膜の状態に大きな問題がないため、今回は洗浄という方法があります」
と説明することもできます。
反対に、
「この部分は塗膜の劣化が進んでいるため、洗浄ではなく補修や塗装を考えた方がいい状態です」
と伝えることもできます。
外壁洗浄を販売すること自体を目的にするのではなく、
建物の状態に合わせて複数の選択肢を提案できることが塗装店ならではの価値になります。
洗浄したお客様を「施工して終わり」にしない
外壁洗浄を導入するときに、もう一つ準備しておきたいのが施工後のフォローです。
外壁洗浄を利用するお客様の中には、まだ本格的な塗り替え時期を迎えていない人もいます。
だからこそ、そのお客様との関係を施工後も維持できれば、
数年後に外壁塗装を検討するときに再び相談してもらえる可能性があります。
施工後に、
「次はいつ頃状態を確認した方がいいのか」
「どんな症状が出たら相談してほしいのか」
などを伝えておくだけでも、その後の関係は変わります。
外壁洗浄の施工件数だけではなく、そのお客様とその後どう付き合っていくのか。
ここまで含めて導入設計を考えることが重要です。
外壁洗浄サービスは「施工」と「営業」をセットで準備する
外壁洗浄を始めるために必要なのは、洗浄剤と機材だけではありません。
施工方法を社内で共有し、価格を決め、お客様へ説明する資料を準備し、
誰にどのように提案するのかまで考える必要があります。
つまり、
洗浄剤・機材
↓
施工方法
↓
価格設定
↓
販促
↓
施工
↓
アフターフォロー
↓
将来の外壁塗装
までを一つの流れとして考えるということです。
すでに外壁塗装を行っている施工店であれば、外壁についての知識や施工経験、
既存のお客様との関係があります。
ゼロから別の事業を作るのではなく、
現在の塗装事業を活かしながら提案できるサービスを一つ増やす。
その考え方で外壁洗浄を導入することが、
塗装店にとって取り組みやすい方法の一つです。
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