
外壁洗浄サービスを新しく始めるとき、多くの施工店様が悩むのが
「いくらで提供するか」という料金設定です。
1㎡あたりで料金を決めるのか。
1面ごとの料金にするのか。
それとも基本料金を設定するのか。
もちろん実際の単価も重要ですが、その前に決めておきたいことがあります。
それは、自社にとって外壁洗浄を何のためのサービスにするのかということです。
コジマヤ興業株式会社では、塗装店様・リフォーム店様へプライベートブランドの外壁洗浄剤を提供し、
実際に外壁洗浄サービスへの参入を支援しています。
その立場から最初にお伝えしておきたいのは、
外壁洗浄単体で大きな利益を得られる仕事だと過度な期待を持たない方がいいということです。
だからこそ、単純に「1㎡いくらなら儲かるか」だけではなく、
既存の塗装事業とのつながりまで含めて価格を考える必要があります。
今回は、外壁洗浄サービスを導入する塗装店様に向けて、
料金設定を考える際のポイントを解説します。
塗装店様向けの外壁洗浄サービスをお探しの方へ
まず「洗浄単体で利益をどこまで追求するか」を考える
外壁洗浄の料金を決める前に、まず自社の方針を決める必要があります。
大きく分けると、
外壁洗浄そのものから利益を確保する
という考え方と、
将来の外壁塗装につなげるための販促活動として考える
という考え方があります。
もちろん、どちらか一方だけで考えなければならないわけではありません。
ただし、どちらを重視するかによって適正な料金は変わります。
洗浄単体の利益を重視するのであれば、
人件費や洗浄剤、移動時間などを十分に回収できる価格が必要です。
一方、将来の塗装受注まで含めて考えるのであれば、少し違った見方ができます。
お客様との新しい接点を作り、
将来の外壁メンテナンスまで長く付き合うためのサービスとして考える
施工店が新しいお客様と出会うためには、通常は費用がかかります。
例えば、
・チラシを配布する。
・広告を出す。
・相談会などのイベントを開催する。
・見積特典としてプレゼントを用意する。
こうした販促では、施工店側がお金を使って新しいお客様との接点を作ります。
では、外壁洗浄の場合はどうでしょうか。
お客様から洗浄料金をいただく
↓
実際にお客様の家を訪問する
↓
外壁を確認する
↓
施工を通じて信頼関係を作る
↓
将来の外壁塗装のお客様になっていただく
という流れを作れる可能性があります。
つまり外壁洗浄は、通常の広告とは違い、
お客様から料金をいただき、新しいお客様との接点と信頼関係を作れるサービス
とも考えられます。
これは塗装店が外壁洗浄に取り組む大きな特徴です。
もちろん、「販促だから赤字でもいい」という意味ではありません。
職人の人件費、移動時間、洗浄剤など、最低限必要になる費用は確保する必要があります。
しかし、洗浄一件だけの利益を見るのか、
その先の塗装受注まで見るのかによって、料金設定の考え方は大きく変わります。
外壁洗浄は「1面だけ」という依頼にも対応しやすい
外壁塗装と外壁洗浄では、工事の前提が異なります。
外壁塗装では足場を設置することが多いため、
「せっかく足場を掛けるなら、外壁と屋根を一緒に施工しよう」
という考え方が成立します。
一方、外壁洗浄は基本的に足場を設置せずに施工します。
そのため、
「北面だけ洗ってほしい」
「1階部分の汚れているところだけお願いしたい」
といった依頼にも対応しやすいサービスです。
実際の住宅でも、北面には藻やコケが目立つ一方、
日当たりのいい南面はそれほど汚れていないというケースは珍しくありません。
お客様からすれば、汚れている部分だけを依頼できることは、
外壁洗浄の頼みやすさにつながります。
しかし、1面だけでも職人の時間は必要になる
しかし施工店側から見ると、ここに料金設定の難しさがあります。
例えば、洗浄する面積が小さくても、
・現場まで移動する。
・道具を準備する。
・洗浄作業をする。
・片付ける。
・会社へ戻る。
という工程そのものがなくなるわけではありません。
10㎡だけ洗浄する場合と、住宅全体を洗浄する場合では作業時間は違いますが、
小面積だからといって職人の拘束時間や移動時間まで
面積に比例して小さくなるわけではありません。
場合によっては、小さな施工でも職人の半日~1日程度の予定を押さえる必要があります。
そのため、㎡単価だけで料金を決めると、
小面積の依頼ほど採算が合いにくくなる可能性があります。
基本料金をどう設定するか?
外壁洗浄の料金を考える際、もう一つ検討したいのが基本料金をどうするかです。
例えば、
基本料金+1㎡あたりの施工料金
という仕組みにすれば、小面積の施工でも移動や準備、片付けなどにかかる費用を確保しやすくなります。
ただし、基本料金については単純に「設定する・しない」の二択ではありません。
例えば、
・基本料金を設定せず、施工料金だけで分かりやすくする
・お客様があまり負担に感じない程度の基本料金を設定する
・小面積だけでも移動や準備などの固定経費をしっかり回収できる基本料金を設定する
といった考え方があります。
どの方法にもメリットがあります。
基本料金を低く抑えれば、
「北面だけ」「気になる部分だけ」
といった小さな依頼でも、お客様が相談しやすくなります。
一方で、ある程度しっかりとした基本料金を設定すれば、
施工面積が小さくても移動や準備にかかる費用を確保しやすくなります。
また、基本料金を設定すると、
「どうせ基本料金を払うなら、4面全部お願いした方が得ではないか」
と考えるお客様もいるかもしれません。
これは客単価を上げるという意味ではメリットになる一方、
基本料金が高すぎれば、外壁洗浄の特徴である、
「気になる1面だけでも気軽に頼める」
というハードルの低さを弱める可能性もあります。
そのため基本料金は、設定するかどうかだけではなく、
「設定するなら、何のために、いくら設定するのか」
まで考えることが重要です。
外壁洗浄単体の採算を重視するのか、
それともお客様が気軽に依頼できる入口としての役割を重視するのか。
自社が外壁洗浄をどのようなサービスとして提供したいのかによって、
基本料金の考え方も変わってきます。
料金表示はできるだけシンプルにする
もう一つ重要なのが、お客様から見た分かりやすさです。
外壁洗浄は外壁塗装に比べて金額が小さく、
比較的気軽に検討してもらいやすいサービスです。
そのため、複雑な料金体系にしてしまうと、
せっかくの良さを失ってしまいます。
料金表示としては、例えば、
■「1㎡○○円」
■「外壁1面○○円~」
■「基本料金○○円+1㎡○○円」
などが考えられます。
どの方式が正解というわけではありません。
㎡単価は施工面積に応じて計算しやすい。
1面単価はお客様が総額をイメージしやすい。
基本料金+㎡単価は小面積でも採算を確保しやすい。
それぞれにメリットがあります。
大切なのは、施工店側だけが理解できる価格表ではなく、
お客様が見た瞬間に「自分の家ならだいたいいくらか」をイメージできる料金体系にすることです。
コジマヤ興業が考える外壁洗浄の価格帯
では、実際にどのくらいの価格を考えればいいのでしょうか。
地域や住宅の大きさ、建物形状、汚れの程度、施工範囲、職人の人件費などによって適正価格は異なるため、
全国共通の相場を決めることはできません。
その前提で、塗装店様への外壁洗浄サービス導入を支援しているコジマヤ興業株式会社では、
一般的な35坪程度の住宅を一つの目安とした場合、
現時点では外壁1面で4~6万円程度、4面で16~24万円程度までが、
一つの検討ラインになると考えています。
もちろん、これは「この価格にすれば必ず売れる」という意味ではありません。
施工する地域や自社の人件費、施工方法などに合わせて調整する必要があります。
むしろ重要なのは、価格を高く設定しすぎて、外壁洗浄の頼みやすさを失わないことです。
お客様が「それなら自分でやるよりプロに頼んだ方が早いし得!」と思える価格にする
外壁に藻やコケが発生していても、今すぐに外壁塗装をするほどではない。
そんな住宅は少なくありません。
お客様自身で家庭用高圧洗浄機などを使って掃除しようと考えることもあるでしょう。
しかし、高所での作業には危険がありますし、
外壁の種類や塗膜の状態を考えずに強い水圧を掛ければ、外壁を傷める可能性もあります。
そこで、
「この金額なら、自分で無理に洗うよりプロにお願いした方がいい」
と思ってもらえる価格になっているか。
これは外壁洗浄の料金設定で重要な視点です。
反対に価格が高くなりすぎれば、
「そこまで払うなら、もう少し待って外壁塗装をしよう」
という判断にも近づきます。
施工店として必要な利益を確保しながら、
お客様が気軽に頼める価格とのバランスを探る必要があります。
相見積もりになりにくいからこそ分かりやすい価格を
外壁塗装では複数社から見積もりを取ることが一般的になっています。
一方、外壁洗浄は塗装に比べて金額が小さく、
まだサービス自体を提供している施工店もまだ多くありません。
そのため現時点では、外壁塗装ほど相見積もりになりにくいという側面があります。
だからこそ、価格を複雑にする必要はありません。
細かな項目を増やして利益を確保しようとするより、
「1面ならこのくらい」
「家全体ならこのくらい」
と、お客様が判断しやすい価格を提示する。
外壁洗浄の「頼みやすさ」を価格表でも作ることが重要です。
本業が塗装店だからこそ、外壁洗浄単体の利益だけで価格を決めない
外壁洗浄の料金設定に、すべての塗装店に共通する正解はありません。
大切なのは、最初から㎡単価を決めることではなく、
自社にとって外壁洗浄を何のためのサービスにするのかを決めることです。
・洗浄そのものから利益を確保する。
・塗装の閑散期に職人の仕事を作る。
・新しいお客様との接点を作る。
・施工を通じて信頼してもらう。
・そして将来の外壁塗装につなげる。
どこまでを外壁洗浄の役割として考えるかによって、適正な料金は変わります。
特に塗装店の場合、外壁洗浄だけで事業が終わるわけではありません。
外壁洗浄で料金をいただきながらお客様と出会い、その後の塗り替えまで長く付き合えること。
そこまで含めて考えられることが、洗浄もできる塗装店の強みであり、
洗浄専門店より低価格での提供も可能な場合もあるはずです。
「外壁洗浄はいくらなら売れるのか」だけではなく、
「自社は何のために外壁洗浄を提供するのか」
まずそこから、自社に合った料金設定を考えてみてはいかがでしょうか。
外壁洗浄を、自社の新しいサービスとして導入しませんか?
コジマヤ興業株式会社では、塗装店様・リフォーム店様を対象に、外壁洗浄サービスの導入をサポートしています。
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※異業種から外壁洗浄のみで独立開業するための支援ではなく、
外壁工事の知識をお持ちの施工店様を対象としたサービスです。









